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「無職転生 〜異世界行ったら本気出す〜」第7話【感想】

第7話「努力の先にあるもの」暴力お嬢様の好感度がカンスト状態に。

 

というか、ロキシーが作った本のページがガタガタだったことや、授業に教科書や紙のノートを使っていないところを見ると、本が高価なのは、単純に印刷技術や製紙技術、そして識字率の低さのせいだという気もしてきた。

陰謀なんてなかった!のかもしれない。

 

アリとキリギリス

ダンスの練習がうまく行かないエリス。

「上手くできないことを、何でやらないといけないのよ」「何でもできるルーデウスにはわからないわ」と不貞腐れるエリスを諭そうとするルーデウスが見つめる先には、死んだキリギリスを運ぶ蟻の姿があった。

イソップ童話の『アリとキリギリス』は、誰しも子供の頃に読んだ事があるだろう。

わたしのイメージする『アリとキリギリス』は、夏の間働かず歌ばかり歌っていたキリギリスと、夏の間せっせと働いていたアリが登場し、冬になって蓄えのないキリギリスが、蓄えのあるアリに助けてもらうという内容。アリの家で弦楽器を弾いているキリギリスの絵が思い浮かぶ。

掲載される媒体によって、細かい部分や結末は違いがあるだろう。

原作はもっと残酷で、働いていなかったキリギリスは冬の寒さで死んでしまう。

生前の主人公は、働かずに暮らし、家を追い出され死んでしまった。それを後悔し、ルーデウスは前向きに生きようと努力している。今回も様々な言語を習得しようともがいていた。

キリギリスの立場も、アリの立場にも立てるルーデウスだからこそ、上手くできないからこそ一生懸命頑張って、できたときの達成感が凄いから、勉強を続けるんだという言葉にも説得力がある。

正直に言うと、わたしはルーデウスがどこかで失敗をするものだと思っていたし、失敗を望んでいるふしすらあった。こうも上手くいきすぎると物語としてどうなのという気もしてくる。しかし、今は違う。ルーデウスを応援している。この先、どんな困難があろうと乗り越えて、前向きに生きてほしいと思っている。それぐらい、魔術以外にも新しい事に次々と挑戦しようとするルーデウスの姿に、好感を抱いているのだ。

 

無職転生』の評価

ネタバレを踏まない程度に、無職転生の感想を読んでいると、結構批判的な意見を持っている人もいるようだ。

多いのは下品だという意見。これは仕方ない。下品だ。わたしは嫌いではない。これは好みの問題だ。

他のいわゆる「なろう系」と同じように、たまたま才能のある肉体に転生できたから、俺ツエー無双ができてるだけじゃん、という意見。これについては、少し反論をしたい。確かにルーデウスは血筋も優秀で、才能をもともと秘めていたのだろう。しかし、その才能も才能を見つけ出す努力を怠っていれば、秘められたままだっただろう。ルーデウスが前世の後悔を活かし、積極的に自身の才能を知ろうとした結果、俺ツエー無双は成り立っている。

この作品は、才能よりもむしろ、地道な努力を繰り返す姿勢を大切にしているように思える。

これは、ルーデウスだけではなく、他のキャラクターにも言えることだ。

ロキシーもルーデウスと出会い、才能ある年下の少年に、簡単に追いつかれたことをきっかけに、より上位の魔術師に成長している。

シルフの魔術の才能も、ルーデウスが見出さなければ、埋もれていただろう。

エリスは自信があった暴力では、大人に歯が立たず、魔術を特訓しようとしている。

これらを見て、才能があったからですやん、と簡単に片付けられるだろうか。むしろ、才能だけでは役に立たない場合もあって、頭打ちを感じても努力を続ける必要があるのだというメッセージを受け取る方が自然だろう。

 

ギレーヌ評

友人がギレーヌに対して、面白いことを呟いていた。この友人は、パウロ嫌いで視聴をやめていた例の友人だ。しばらくパウロは登場しないことを知ると、視聴を再開し、感想を言い合っている。

友人は初め、ギレーヌが嫌いだったらしい。そもそも、筋力が強いだけで、勉強は全然だめな女性キャラ自体が好きになれないという。

脳筋キャラみたいな呼び方でいいだろうか。よくあるキャラのような気はするし、わたしなんかはグラマラスでカッコいいなあなんて思ったりするのだが。

友人からすれば、筋力では負けていても、頭の良さは男性の方が上なのだ、みたいな男性のエゴが透けて見えて気持ち悪いらしい。

そんなギレーヌも今回で魔術が使えるようになる。友人はいたく感動した様子だった。キャラではなく、生きた人間、生きた獣人の姿をそこに見ることができるからだろう。

脳筋キャラだから、勉強や魔術は、ずっとできないままで、そのことを気にもかけない。キャラとしては正解かもしれない。しかし、人間としては気持ち悪い。剣術と筋力は人より優れている。しかし、魔術や算術、読み書きが出来ないことで、不利益も得てきた。だから、ゆっくりではあるが、努力して勉強し、少しずつ成長していく。

キャラがキャラをはみ出した時、それでいて、心情の動きに矛盾がない時、わたしはキャラをキャラとしてではなく、人間として愛する事ができる。友人もそんな思いをしたのではないだろうか。

ワールドトリガー』という漫画に、二宮さんというキャラクターがいる。恐らく、他の漫画に登場したら、クールで二枚目、主人公に立ちはだかる大きな壁という役割を与えられた、ライバルキャラに成り下がってしまうだろう。この二宮さんが、顔には出さなくても、理屈より感情を優先して動くところが、非常に愛くるしい。

主人公以外のキャラクターも、その世界で、キャラとしてではなく、人間として生きていることを感じる事ができれば、それは最高の作品だと言えるだろう。

できれば、どの登場人物にも幸せな結末が待っていれば、嬉しい。

友人は相変わらず、パウロが嫌いなようだが。

 

空に浮かぶ不思議な物体

みんなが幸せな結末、これを叶えてくれそうにない不穏な物体が登場した。

明らかに、古い西洋風の世界観と乖離した存在だ。この世界に魔術があるとはいえ、魔術も自然の物質を操作している。

恐らく、この世界のものではないのだろう。つまり、異世界だ。

異世界のモノを転送する、あるいは転生させる装置なのではないかと予想しておく。

主人公が事故にあった時、行方不明になった高校生の男女の行方も気になる。

次回のタイトルが「ターニングポイント1」ということもあり、ここから物語が大きく動いていくのは間違いないだろう。

こえー。

 

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ワールドトリガー』が気になった方はこちらから。魅力ある生きたキャラクターが多数登場する。読めば読むほど、味わいが深くなる漫画だ。

『アリとキリギリス』をもう一度読んでみたくなった方もこちらから。わたしは特に思い入れはない。

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感想(4件)

本ページの情報は2022年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。