「無職転生 〜異世界行ったら本気出す〜」第16話【感想】
第16話「親子げんか」いやー、なんというか、いやー。
むきー
パウロがルーデウスを責めてケンカになってしまう。どちらの状況も知っているのは視聴者であるわたし達だけ。
パウロも多分、助けた人達が奴隷になっている、もしくは、すでに死んでしまっているということを何度も経験して憔悴してしまっている。
それは分かる。
ルーデウスの説明が到底苦労してきたものの話し方じゃなかった。
それも分かる。
パウロの組織する団の中には、まだ自分の子供や親と出会えていない人がいるのかもしれない。
それも分かるけど。
それでも、ルーデウスを責めるのは違う。
アニメを見て、こんなに嫌な気持ちになるのも久しぶりだ。もちろん、これはアニメの出来が悪いから言っているわけではない。むしろ、出来が良すぎる。良すぎるから、こんなにもルーデウスが責められると、我が子か自分の分身が責められているかのように、心が傷むのだ。
わたし達は、ルーデウス一行、デッドエンドの旅をまるで後ろから着いてきたかのように、至近距離で見てきたのだ。
エリスが怒るのも当然だ。
ルーデウスの旅に他人を心配する余裕なんてなかった。ルーデウス達が死んでいた可能性だって十分にあり得た。必死に考えて、危ない橋を渡ってきた。
それをデッドエンドの皆と、わたし達は知っている。
そして、ルーデウスは優秀だが、完璧じゃない。取り返しのつかないミスだってした。一人ではどうしようもない場面がいくつもあった。そんな状況を助けられながらも乗り越えてきた。
それをデッドエンドの皆と、わたし達が知っている。
魔力災害を経験したのも初めてだ。規模の大きさも測る事ができない。サンドポートでも、すぐに攫われてギルドに行く余裕なんかなかった。
自分の魔術を見せるために、エリスを広いところへ連れてきて、そこで災害に見舞われた。責任も感じていただろう。エリスを無事に家へ送り届けるために、あんなにも考えていた。
それなのに、久しぶりに再会できた父親に責められるなんてあんまりだ。
父親に責められ、周りの人達から白い目で見られ、帰宅するルーデウス。
どうしようもないのに、大丈夫だろうと強がって、ベッドの周りを落ち着かずうろうろしているのがリアルで、リアルだからこそ切なくて、心が痛い。
生前にいじめられたことがフラッシュバックし、現状と被る。生前と違うのは、今は仲間がいる。ルーデウスがどうなったって味方でいてくれる、エリスの存在を大きく感じた。
ルーデウスを慰めてくれて、ありがとう、エリス。
パウロには、誠心誠意謝ってもらいたい。ルーデウスがどうとかではなく、そうしてもらわないと、わたしの気持ちがおさまらない。
むきー。
次回「再会」で親子が再会をやり直すという回であってほしい。
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本ページの情報は2022年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
