「無職転生 〜異世界行ったら本気出す〜」第17話【感想】
第17話「再会」まあまあまあまあ
前話をパウロ嫌いの友人に見せたら、泣いてた。ルーデウスが可哀想というより、パウロへの憤りで泣いてるらしい。
珍しくわたしも前話は心を乱された。今話の感想としては、一言で言うと、まあまあまあまあという感じ。
これでパウロがしたことが許されるということでもないし、パウロの評価が上がったわけでもない。
単純にルーデウスがなかったことにするというなら、それはそれで良いのかなという思いだ。ルイジェルド曰く、親子の問題に口を挟むべきではないとのことだし、それもそうなのかもしれない。
友人はあんまり腑に落ちていないようだったが。ちょうど、エリスがしていたフンっという態度みたいな。
パウロの回想
今回も自分の視聴後、パウロ嫌いの友人に見せてみた。こんなもん見せても許さんぞと呟きながら、パウロの回想を見ていた。
パウロがどれだけしんどかったとしても、パウロがしたことは、やっぱり許されない。
酒に溺れた状態でも、周りに慕っている人がいた。それくらい感謝されるような行いを繰り返していたのだろう。
しかし、肝心のゼニス達は見つからず、辛かったのだろう。
それは、もちろん分かるし、分かるからこそルーデウスは気を遣って、あんな風に自分の冒険を面白おかしく語ったのだ。
ルーデウスに対して視野の狭さを指摘していたが、自分も自分のことで頭がいっぱいで、ルーデウスのことを考えてやる余裕がなかったのだ。
唯一評価できるのは、自分の身なりがどれだけボロボロでも、娘のノルンの格好だけは綺麗に保っていたことだ。彼にとっても最後の支えだったのかもしれない。一人でも一緒に転移できたのは救いだった。
ギースの説教
ギースはやっぱり元黒狼の牙のメンバーのシーフということで、間違いないだろう。初めての考察成功の気持ち良さもあったが、そんなものはどうでもいい。
そんなことより、ギースが、わたし達が前話で思ったことを、全部言ってくれた。それが最高に気持ちが良かった。
そうそうそうやねん、と思いながら聞いていたが、パウロ魔大陸行ったことないんかい。
本当に想像力が欠如している。
ギースの顔は全然好かないが、「お前はいつも間違っている」っていうのは教訓だなと思った。人間これぐらいに思っていないと、周りの人の考えや意見を尊重できないだろう。
パウロなんて30歳なのだ。いくら15歳で成人する世界だとしても、まだまだ若い。経験したことのないことのほうが多い。
大切なことをきちんと真正面から教えてくれる仲間を作れていたことは彼にとって貴重な財産である。クズなだけではなくて、人を集める何かがあるのだろう。
クズだからこそ、ほっとけないのかもしれないが。
再会のやり直し
気の利いたマスターの助言もあり、なんとか仲直りをした二人。
前世で自分が辛い時、笑っている友人に腹を立て仲違いした過去があった。それを現在のパウロと重ねて、自分がその時出来なかった謝罪を、パウロはできた。
それがルーデウスにとっては、パウロを許せる部分なのだろう。あれだけ酷いことを言われても、何とか許せるところを見つけてやれるルーデウスは大人だ。実際、年もパウロより上なのだが。
ルーデウスが良しというなら、良しということにするしかないよね。
パウロと抱擁した時の泣き出しそうな何とも言えない表情。あれを見せられたら、黙るしかない。
まあ、ここでわたし達が考えるべきは、パウロは誰の心にも存在し得るということだ。
自分が辛い状況にある時、他人のことなんて考えられる余裕があるわけがない。心の中のパウロが顔を出して、相手を傷つけようとした時、ギースの言葉を思い出そう。「お前はいつも間違っている」そう自分に言い聞かせ、冷静になろう。冷静になれば相手の事が見えてくるはずだ。
それにしても、パウロのキャラクターというのは絶妙なバランスで出来ていると思う。自分が創る創作物のキャラクターなんて皆カッコよく描きたいものだと思う。特に主人公の父親なんか渋くしたい放題だ。それをこんなクズにして、それでいて悪ではない、キャラクターをよく創れたなと思う。
これ以上、酷いことをしたらファンタジーになってしまうのだが、絶妙に起こってもおかしくないラインを攻めてくる。
声優さんの泣きの演技も最高だった。泣いて何を言ってるか聞き取れなかったぐらいだ。
今回もエリスの成長が著しかった。覚悟をしているというが、確実にエリスは、ショッキングな目に会う。その時、今度はルーデウスが彼女のそばで支えてあげてほしい。
頼んだで。
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本ページの情報は2022年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。