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「無職転生 〜異世界行ったら本気出す〜」第18話【感想】

第18話「それぞれの旅」 ロキシーの帰還

 

前半の見どころは、うさぎを食べようとするエリス。

船で中央大陸へ向かうデッドエンド。海は大荒れで、今回はエリスだけではなく、ルーデウスも船酔いでダウン。

ルイジェルドは「お前達がなぜ気持ち悪くなるのか分からん」と揺れる船で、なにかを読んでいる。こいつはほんまに分からんこと多いな。

大陸へ着けば、ロキシーに会えると心を躍らせるルーデウス。しかし、わたし達が知っての通り、ロキシーは魔大陸を捜索中。すれ違いがさらに大きくなり、再会する日はかなり遠くなりそう。

 

お前がノコパラだったのか

衝撃の事実、まさかとは思っていたが、ロキシーの回想で映っていた元パーティの馬面は、あのルイジェルドに殺されかけた馬面と同一人物だった。

名前はノコパラ。

最近、無職転生のアプリを始めたのだが、HOME画面で放っておくと、ロキシーが「元気にしていればいいな……ノコパラとブレイズ……」というセリフを言う。元パーティなんやろなあ、とは思っていたが、まさかこいつがノコパラだったとは。しかもブレイズはルーデウス達が助けられなかったあの豚面か。ロキシーの回想に出てきていたのは、馬面と豚面と金髪の青年。馬面がノコパラで、豚面がブレイズ、金髪がハーケンディール。ハーケンディールもすでに死んでいる。

中年二人が生き残ったと言っているので、残りの二人はロキシーよりも年下なのだろう。

ロキシー達の冒険も見てみたい。漫画があるみたいなので、読めば見ることはできるのだが、ちょっと怖さもある。もしも読んで、ハーケンディールやブレイズのことを好きになってしまったらどうしようという怖さだ。後に死ぬことがわかって好きになるなんてこんなに切ないことはない。

少年ガンガンで連載していた『スパイラル 〜推理の絆〜』の前日譚である『スパイラル・アライヴ』を読んで「カノン・ヒルベルト」のことをもっと好きになってしまうみたいな、そんな切なさだ。

 

きっとロキシーの冒険を読めば、ノコパラや残りのメンバーが好きになってしまうだろう。

ノコパラとルーデウス達が出会った時はルーデウス達の視点から見ていたので、邪魔な存在に思えていた。視点が変われば印象も変わる。

思い返してみると、確かにルーデウス達にとっては邪魔な存在だったし、嫌なやつではあったけど、悪人かと言われるとそうじゃない。むひろ、あの世界で言えば、依頼の交換という悪い事をしていたのは、ルーデウス達の方だ。

ノコパラには嫁もいて子供もいるという話を聞いてしまったら、お金のために少々、小狡い事をしても、まあ許せてしまう。

ほんとにあの時、ルーデウスが思い切ったことをしなくて良かったと思う。ノコパラが勧めなければ、ロキシーが実家に帰る事もなかっただろうから。

 

 

ロキシーの実家

ロキシーの実家はすでに登場しているミグルド族の村だ。ミグルド族は念話を使うというのも既出の情報。しかし、ロキシーはその念話を使う事ができない。

父母以外とはコミュニケーションを取れないロキシーは疎外感を感じながら幼少期を過ごしたようだ。

改めて村の様子を眺めてみると、岩山に囲まれた村、亀の甲羅のような家、閉鎖的な環境である。そして、ルイジェルドがルーデウスを村に入れようとした時の態度を思い返すと、排他的であるというのも、間違った評価ではないのだろう。

ロキシーは20年実家に帰っていなかった。ミグルド族は200年生きるらしいので、人間の倍は生きることになる。わたし達の感覚で10年実家に帰っていないとなるとかなりの年数だ。これまでのロキシーの印象に親不孝そうなイメージはなかったが、過去のトラウマが足を遠ざけていたのだろう。

50年以内には帰ると母親に答えたロキシー

 

ふと、わたしは自分の祖母の事を思い出していた。祖母は晩年、痴呆で自分の娘、つまりわたしの母の顔も忘れるほどになっていた。そんな祖母が母と二人きりでいるときに、ふと我に帰って「あなたは羨ましいねえ。近くに子供が住んでいて」と呟いたらしい。

母は、これが祖母が最後に残した本心だったのだろうと、わたしに語った。

母は学生時代に岡山の祖母の家を出て、神戸で暮らし始めた。兵庫と岡山なんて隣の県じゃないかと思うかもしれないが、岡山といっても市内から離れたかなりの田舎で、車が運転できない母にとっては帰省するのは結構な面倒だったらしい。

と言ってもロキシーみたいに10年20年帰らないということはなく、年に二回はわたしが生まれてからも帰省していた。

それでも死ぬ間際に親が思うことは、もっと会いたかったなのだ。

わたしは学生時代に兵庫の実家を出て、大阪で暮らしていたが、長期の休みでなくともふらっと実家に帰っていた。

それが祖母は羨ましかったのだろう。

そして、たくさん会ってやれなかったという心残りが今でも母の心にはあるのだ。

 

何度会っていたって、最期にはもっと会いたかったと思うのだ。

50年も空いてしまったら、死ぬまでにロキシーと母親は何度会えることになるのだろう。

こんなに悲しいことはない。

ロキシーが幼少期に使っていた人形を大切に残してくれていたのを見て、ロキシーは両親の無償の愛に気付く。ロキシーは、まるで子供に戻ったように顔を歪ませ泣きじゃくっていた。

きっと旅の間、ずっと弱さを見せまいとお姉さんを演じていたのだろう。

ルーデウスは船の上で「僕たちはこういう関係なんです」と親子の関係を指して言っていた。

ロキシーもまた、親子の形を見つけ出す事ができたのだろう。

外から見れば、閉ざされているように見えた、亀の甲羅の屋根から、日の光が入り込んで来る。バチバチロキシーを傷つけていた念話は、暖かな火鉢の音にも似ていて、今度はロキシーに心地よさを与えいた。

 

魔大陸を回るロキシー、しばらくルーデウスとは会えない。久しぶりに会った彼女は彼に何を語るのだろうか。再会が待ち遠しい。

 

構成

始まりで、前話の振り返りを流したのは、今回が初めてだったように思う。

ルーデウス親子とロキシー親子を首尾照応させ、親子の再会というテーマを際立たせる構成は、さすがだ。

30分という時間で区切られたアニメだからこそできる工夫と言えるだろう。

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ロキシーの冒険はこれで読めるの?わたしは未読。ブレイズのことが好きになって、切なくなっても補償はしない。

そして、『スパイラル ~推理の絆~』も読んでほしい。原作は『虚構推理』の原作者、城平京さん。論理クイズをネットで調べて、友達と出し合うような人にはおすすめ。

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本ページの情報は2022年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。