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「ゆるキャン△」第1話【感想】

f:id:abrachan:20220314143338p:plain第1話「ふじさんとカレーめん」いいゆるさ。

 

ほのぼの系アニメとわたし

こういう可愛い女の子が何人か出てきて、大きな事件が起きることもなく、ふわふわした空気が流れてるアニメをなんと呼ぶか。人それぞれ違うと思う。Wikipediaを見れば、「空気系」という項目がある。日常系と呼ぶ人もいるだろうが、わたしは、ほのぼの系と呼んでいる。こだわりというほどではないが、1番的を射た表現だと思っているからだ。何と呼んでもらっても構わないのだが、わたしはとにかくほのぼの系アニメが大好きだ。

高校・大学時代で自分がほのぼの系だと思うアニメはほぼほぼ見尽くしたと思っている。

あずまんが大王』『けいおん』『かみちゅ!』『スケッチブック 〜full color'S〜』等作品を挙げればキリがない。

ほのぼの系は明確にジャンル分けをするのが難しい。まあ、別にそんなことしなくてもいいのだけれど。人によってこれはほのぼの系、これはほのぼの系ではないという線引きがバラバラだ。わたしはほのぼの系とギャグアニメは別物だと思っている。わたしはその線引きは結構うるさく言う。

イカ娘』はギャグアニメ、『ウマ娘』はスポーツ。『キルミーベイベー』はほのぼの系。

うるさく言うと言っても、他人に言うわけではなく、自分の中で言い聞かせているだけなので害はない。異論ももちろん認める。自分がほのぼのするなあと思えば、ほのぼの系なので、『少女終末旅行』『けものフレンズ』みたいに1舞台で展開せず、大筋のストーリーがあり、ロードムービー的に進んでいくような作品でも、わたしはほのぼの系だと思っている。

基準があるわけではなく、感覚で言っているだけなので、数年後に聞かれたら違うことを言っているかもしれない。

わたしの分け方でいうと『日常』や『男子高校生の日常』はギャグアニメだ。日常とタイトルに入っているのに。

そのうち『ウシジマくん』もほのぼの系とか訳の分からないことを言い出しかねないので、そんなに気にしないでほしい。

とにかく、学生時代はほのぼの系が大好きで、ほのぼのできると聞けば、とりあえず見ていたわたしだったのだが、社会人になってからはすこし距離を置いていた。

働き出してアニメを見る時間が少なくなったと言うこともあるが、少ないなかで見たほのぼの系アニメがあんまり良いと思えなかったのだ。

学生時代であれば、ほのぼの系で見れなかったアニメなんてなかったのだけれど、社会人になって、途中でほのぼの系の視聴を断念してしまうということが何度かあったのだ。面白くないというよりは、見れないという感じ。キャラクターがハンコで押されたような反応で、本当にこいつらは脳で考えて動いてんのか?なんで、今こんな発言をしたんだろう?誰かに操られてるんじゃないの?というクエスチョンが頭の中でいっぱいになって途中で見てられなくなるのだ。

自分の成長もあると思う。思い出補正もかかっているだろう。しかし、明らかにほのぼの系アニメの質が低下した時期はあったとわたしは思っている。1クールに何本もほのぼの系が量産されていた頃があった。数が増えれば、その中の1位は良いかもしれない。ただそこで淘汰されていく味が薄く、量産できるように画一化されたほのぼの系は見るに絶えない。女の子がこう言えばほのぼのできるんでしょ。ほらほのぼのしなさいよというほのぼののカツアゲのようなアニメと何度も出会ってしまい、見れなくなってしまったのだ。

それが好きだと言う人もいるとは思うので、具体的な名前は出さない。せっかくほのぼのしている人に、水を刺すようなことはしたくない。基本的にほのぼの系が好きだというのは変わっていない。好きだからこそ、傷つきたくなくて距離を置いたみたいな、恋愛の作法みたいな話だ。

で、最近はどうかというと、ほのぼの系の数も落ち着いてきた。代わりに転生ものや異世界ファンタジーが数多く作られている。わたしが見た『無職転生』はその数多ある異世界転生ものたちの競争を勝ち残った作品であったが、その中で、闇に葬られていった量産転生ものがあったはずだ。

とにかくほのぼの系の数が少なくなって、一つ一つの作品の濃度が上がってくれれば最高だ。

この『ゆるキャン△』、1話を見た限りでは、好きで見ていた良質なほのぼの系アニメだと言っていいだろう。

 

ゆるキャンはゆるいか?

ほのぼの系アニメで何を見るのか。わたしの場合、1番はキャラクターだ。特に1話はわくわくする。こいつはこういうキャラクターだろうなあと探っていく過程がいい。

キャラクターのことをわかりたいけど、一言でそのキャラを言い表せても面白くない。こいつはクールなやつでよーなんて他のキャクターに説明されようものなら、げんなりする。それはこっちが判断したいねん。

乖離しすぎず、それでいて、いろんな側面を持っている方が人間としては面白い。

キャラクターの個性が1番映えるジャンルが、ほのぼの系だと思う。髪型や格好、言葉遣いが奇抜なんていうのは個性でも何でもない。個性というのは、出来事に対してその人がどんな反応を示しがちか、という心情の動き方の傾向のことである。

その意味で出来事が大きすぎると人の反応なんて決まってくる。大怪獣が出てきたら、みんな驚いて逃げるし、いきなり知らない人から、どつかれたら、なにしてんねん!となりますやん。

小さな出来事であれば、人の反応や行動は様々だ。カメラを向けられたときどうするか、登る朝日を見た時どうするかは人それぞれだろう。そこに個性が現れる。

冒頭のシーンはとても良かった。恐らく、なでしこがカメラを構えてみんなに向けているというような撮り方。みんなで集まった時カメラを構えるのが、なでしこなんだなと思うだけでも、なでしこがどんなやつかわかりそう。誰が誰か名前はまだ覚えられないが、他のメインキャラクター4人が、カメラを向けられた時の反応、微笑み方、なでしこに向けられた視線。ここから個性を読み解くのが、ほのぼの系の醍醐味で、そこをちゃんと丁寧に描き分けられているのが良質なほのぼのアニメなのだ。仮に原作があるアニメだとしてもどれだけの間で反応するのか、漫画や小説に描かれていない部分も流れの中で表現しないといけない。キャラクターへの理解がなければ、できない。それができている『ゆるキャン△』はアバンタイトルの時点で、良作であることが分かる。

 

志摩リン

今話でメインになって話を進めていくのが、「志摩リン」だ。名前4音って。ほぼシマリスやん。

ソロキャンプをしてるってだけでもそうなのだが、こいつ友達おらんやろなあ。節々からそれが伝わってくる。カレーめんをなでしこにあげる時の、「1500円」というボケなのかマジなのかギリギリわからんラインの小ボケ。富士山が雲がかかって見えなかったと言うなでしこに対して、雲が晴れたことを教えるというシーン。「見えてるよ」と優しく教えるのではなく、「見えないって、あれが」 と初対面の人に対して、嫌味な言い方をする。あんな綺麗なものを見て、あんな意地悪な言い方ができるかねと思うが、別に悪いやつなわけじゃない。カレーめんも結局譲ってあげるし、綺麗だから共有してやりたいという気持ちもある。コミュニケーションが下手くそなんだろうなと愛らしく感じる。

でもクール一辺倒というわけでもなく、木の枝を擬人化してナタを構えるユーモア性とか、なでしこに、いないと思ったらいるというホラーの王道演出をかまされた時の叫び声もあげず、スタスタ投げていくコミカルな部分とか、1話の間にいろんな面を見してくれて、一気に好きになった。

 

なでしこ

苗字がなんて読むのかわからなかった。

今後、2話以降メインになってきそうなキャラクターだけど、特に語りたいところはないかな。

全然嫌いじゃないよ。明るくて活発で抜けてるところがあって、そういうやつよねって感じ。

こいつがいないと物語が始まらないし、動かない、唯一ファンタジーな存在という認識。髪の毛ピンクだし。

最終話で、こいつの正体はキャンプに行きたいけど、入院中で行けなくて、思念だけがキャンプ場に現れていた奴でしたと明かされても、全く不思議じゃない。物語が進むにつれてなでしこの病状は悪化して、遂には目を覚さなくなってしまう。初めて病室を訪れた4人が、「なでしこは、私たち4人を引き合わせるために、現れたんだね」とか言って、泣き出して、志摩リンの頬をつたった涙が、なでしこの顔にあたって、なでしこが目を覚ます。目覚めた時は、4人のことを忘れているのだけれど、カレーめんを食べたときに全ての記憶が戻り、5人で改めてキャンプに行き、1話冒頭のシーンに繋がる。というラストでも全然許せる。

嘘。さすがにそれは冷める。

まあ、とにかくこいつに関しては何が起きようが、なんで誰もピンクの髪に突っ込まへんねんなんて野暮なことは言わない。それぐらいのアニメリテラシーはあるつもりだ。

 

なんにせよ、1話としては最高の始まりで今後の彼女たちを見てみたくなったので、視聴を続けようと思う。

 

 

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本ページの情報は2022年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。