「ゆるキャン△」第10話【感想】
第10話「旅下手さんとキャンプ会議」
前話で大幅に寝過ごしてしまい、焦っている志摩リンだったが、あれを買っておかなくちゃとジューシー豚まんをコンビニで購入する。ジューシー豚まん何に必要やねんと思ったが、ホットサンドメーカーで挟み、バターで焼き、晩御飯で食べる用だった。焦っていた割に、晩御飯のことはしっかり頭にあった様子。楽しむ為に全力で工夫するのが、さすがソロキャンパーといった感じだ。
野クルのメンバーはじめ、視聴者であるわたしもキャンプに対する知識が少ないので、志摩リンはキャンプ上級者に見えていた。しかし、キャンプに詳しくなっている志摩リンからしてみれば、寝坊したり、テントを風で飛ばされたり、まだまだ旅下手なのだろう。
母数が少ないから、ちょっとかじっただけで、全くやったことない人からすれば、上級者に見える。
アニメオタクがアニメを全く見ない人から、オタクと言われて、いやいやわたしなんか全然ですと、よくわからない謙遜をするような。
さらば青春の光の森田さんが数ヶ月練習しただけで、モルックの日本代表に選ばれるような。
そういう感じと似てるのかな。
タイトルをはじめに見た時は、旅下手さんが志摩リンのことを指しているとは思わなかった。
大垣と志摩リンの対称性
大垣がクリスマスキャンプに、志摩リンをとうとう誘う。ソロキャンの対義語ってグルキャンなんやというのと、大垣が照れながら誘っているのが意外だった。
大垣自身も志摩リンが自分のことを苦手と思っていることも理解しているのだろう。理解した上であの態度を取り続けるのだから、とんだピエロだ。
大垣は志摩リンに対して、頑固なソロキャンガールや素直じゃねえなあ言っていたが、大垣も、自分の志摩リンともキャンプ行ってみたかったなという本心を言わず、道化を演じきるところは頑固だし、素直じゃないと言える。
案外この2人が反発するのは、頑固で意地っ張りという同じ極をお互いに持っているからかもしれない。
お互い女子高生にとっては、マイナーな趣味であるキャンプをチョイスするところも大勢の中には馴染めないということを感覚的に分かっているのだろう。
さらに、今話では「ほうとうが餃子に化けた」と1話の「カレー麺がキウイに化けた」の志摩リンの言葉と照応する言葉を大垣が発している。
単純に何かをあげた、単純に何かをもらったと思うのではなくて、何かをあげて、その対価として何かをもらったというように、交換という概念を通して、自分の行為や人の行為を捉えているという点でも2人は共通している。
それらに通ずるのは、やはり素直じゃないなあなのだろう。真面目に人とは馴染めないし、人からの奉仕に理由をつけないと受け取れないのだ。
なでしこなんかは逆に、お見舞いに来た大垣に、ほうとうを作らせる等、人から好意を受け慣れている印象がある。
大垣のあのキャラクターは人を見て、演じられているキャラクターなのだ。面接の時や、友達の家族など、目上の人に対しては結構丁寧な対応ができている。人を見て、厳選して、イケるなと思った相手にだけ、あのキャラクターを出しているのである。
人をよく見ているからこそ、クオリティの高いなでしこのマネができるのだろう。
きっと大垣の家は貧乏で、父子家庭で、団地で暮らしていて、幼い頃から親の顔色を伺いながら生活してきてん。人の顔色を見る癖が染み付いてしまってるねん。親に負担をかけんように、髪の毛も自分で切ってるねん。だからあんなにギザギザのパッツンやねん。そんな家に窮屈さを感じて、キャンプっていう名目で外に出てるねん。苦労してんねん。たぶんな。
あと、喋ってる途中でくしゃみをするところとか、志摩リンと似てる。
鳥羽先生
ちゃんと教師やってるな。赴任したてってその学校のルールがわからないし、生徒の方が詳しいから、怪しいと思う行動でも注意しにくいと思う。
そこを危ないという理由で毅然とした態度で注意できるのは、ちゃんとしてるなと思う。校庭で、教師もつかず焚き火ってやっぱり変やんな。
普段は大人しい感じだが、酒を飲んだら、性格が変わるっていうより、もともと持っている面倒くさがりで自堕落な性質を押し殺しているというように見える。
野クルで普段の様子を解放できたら、いいな。
「ゆるキャン△」をアニメで見ようと思うなら、220,000本以上の動画が見放題のU-NEXTがおすすめだ。
31日間無料トライアルに登録すると、見放題動画を31日間無料で視聴が可能である。
原作やブルーレイ購入ならこちらから。
|
|
記事の内容が面白ければ、下のバナーをクリックしていただくと、励みになります。
本ページの情報は2022年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。