アブラちゃん、アニメを見る。

アニメ大好きアブラちゃんが、アニメの感想や考察を書く。

MENU

「無職転生 〜異世界行ったら本気出す〜」第10話【感想】

第10話「人の命と初仕事」魔物の肉、不味そう。

 

スペルド族のルイジェルドとエリスとパーティを組んで、冒険者になる。ミグルド族の汚名を晴らす為にルーデウスは奮闘をするが、倫理観や価値観の違いから、他2人はトラブルを巻き起こす。なにしてんねん。

 

命の価値は

この世界での死は、わたし達の世界ぐらい重いものなのだろうか。

エリスは酒場で他の冒険者パーティに絡まれ、危うく死にそうになるくらい、蹴りを入れていた。

ルイジェルドが悪い冒険者を殺した時も、エリスは、ルーデウスの作戦が頓挫することに対しては憤っていたが、目の前で人が殺されたことに対しては、あまり反応していないように見える。

ギレーヌを心配してもいるので、身内を想う気持ちはあるが、それ以外の生き死にはどうでもいいのだろう。

ルイジェルドは「なぜ殺してはいけない」と、小学校教師が聞かれたら、困る質問ランキング1位を繰り出してしまうしまつ。これまで最高の教師ぶりを見せつけてきたルーデウスだったが、これにはさすがに戸惑っていた。結局、質問の本質には答えず、自分たちの目的を達成するために殺してはいけないと逸らした回答をした。わたし達の世界で言うなら、警察に捕まるからですよと答えるようなものだ。根本的な解決にはならないが、人を殺してはいけないなんて感覚は時間かけて育つものだし、ここでは仕方がないだろう。

「人が死んだら悲しい」「人を殺してはいけない」 とわたし達は考える。

歌の歌詞ではないが、海外で大きな事故や事件があった時、ニュースでは、「日本人の死傷者はいませんでした」と報道される。

他国の戦争や紛争のニュースを見た時、顔も知らない人達の死を悲しめるのは、「この世界」に生きている一員だと感じる社会性、共感能力の高さと、死に対する根源的な恐怖があるからではないだろうか。

街から街、大陸から大陸への移動技術が発達していないこの世界では、世界全体を捉える大きな視点は育まれにくいだろう。エリスのように社会が身の回りで完結してしまう。

また、この世界のように、種族ごとに見た目がこうも違うと、同じ社会の一員であると考えにくく、共感もしにくいのではないだろうか。

しかし、何より恐ろしいのは、この世界の住人に、死は取り返しのつかないものだという感覚があるのかということだ。

わたし達にとって、生か死かという問題は、イチかゼロかというデジタルな視点で捉えられる。

生と死は連続していて、今の状態はその流れの一部分を切り取って見ているだけというアナログな視点を持っている人は、現代においては稀ではないかと思う。

ルーデウスが生きている世界では、生と死はどのように捉えられているのだろうか。

ロキシー達のように何百年と生きる種族もいるし、何よりこの世界には治癒魔術がある。

治癒魔術も他の魔術と同じように、段階がある。

作中では、まだヒーリングと、それより上位のエクスヒーリングしか使われていない。しかし、それ以上の、例えば、死んだ人間を蘇らせるほどの治癒魔術も存在しているのではないだろうか。

そうなると、死は傷の延長、程度の差でしかなくなる。死に対する価値観さえも違う世界であれば、今後、ルーデウスに更なる苦労が待っていることは間違いないだろう。

 

無職転生異世界行ったら本気出す〜」をアニメで見ようと思うなら、180,000本以上の動画が見放題のU-NEXTがおすすめだ。

31日間無料トライアルに登録すると、見放題動画を31日間無料で視聴が可能である。

原作・コミカライズ作品を読むなら、こちらから。ちなみにわたしは未読だ。

無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 1 (MFブックス) [ 理不尽な孫の手 ]

価格:1,320円
(2022/3/3 09:13時点)

無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ) [ フジカワ ユカ ]

価格:607円
(2022/3/3 09:16時点)

記事の内容が面白ければ、下のバナーをクリックしていただくと、励みになります。

にほんブログ村 アニメブログへ

本ページの情報は2022年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。